ローズウィンドウは、ゴシック建築を象徴する意匠のひとつ。
12世紀〜16世紀のゴシック聖堂に多く見られ、 放射状の幾何学模様とステンドグラスで構成される円形の大窓を指します。

光と祈りの空間において、ステンドグラスを用いた放射状の円形構造は、 単なる装飾ではなく、天と人をつなぐ秩序の象徴とされてきました。

一人旅で訪れたルーアンやノートルダム大聖堂に堂々とあしらわれた、 あのローズウィンドウにインスピレーションを受けたシリーズです。

中心に据えたカボションは“光の起点”と見立て、 そこから放射するように透かし模様と天然石を配置しています。
どの角度から見ても視線が自然に中央へ導かれるよう、 石のサイズやカーブの取り方を細かく調整しました。

甘さのある花のフォルムをベースにしながら、 構造としての強さと均整を意識したのは、 ローズウィンドウの“美と機能が共存する構造”への敬意から。

建築のように空間と共鳴し、 見る人の感覚に静かに作用する、 そんなジュエリーを目指しています。

----------

A prism of petals and prayer— inspired by the rose windows of Gothic cathedrals.

Viretta traces its form to Rouen and Notre-Dame, where stained glass blooms with sacred symmetry.

A central cabochon becomes the source of radiating light, its geometry balanced by delicate stonework and open metal lines.

Like the windows themselves, this piece is not only beauty— but structure, stillness, and spiritual resonance.