宝飾の魅力





About Jewels.



宝石って面白い。

ジュエリーって面白い。


技術は目まぐるしく成長し、AIは日々学習しています。

そんな中で宝石やジュエリー本体に対して革新的な要素はいらないんじゃないかと思っていて。

世の中進化ばかりを求めているようにも見えるけれど、そればかりがいいことではない。

一つくらい不変が存在していてもいいのでは?


ちっぽけな人間(私)が少しだけ物申しちゃってる背景には、この宝飾という文化がどの時代を通り過ぎてもねじ曲がることなく、流されることなく、人間が抱いてきたその価値観が永遠に続くものであってほしいという思いがあります。






私は何百年とかけて作られた過程があってこその「宝石」だと思っていて、 馳せる想いや情景が浮かぶかどうかがとても大事。

(だからラボグロウンとかはもう別次元のものって思っています。)


そしてその人間が触れることげできない領域で生み出されたそれを「どうジュエリーに料理するか」がロマンで、

私のような者からしたら、腕が鳴る要素でもあると思うのです。


貴金属も同様で、昔から人から人へ引き継がれ時代を跨いできたものだし、飽きたら溶かして他のものに作り替えられてきました。


そう、当たり前にリサイクルされていたものが「ジュエリー」です。


もちろんCADや光造形、業界にとってポジティブな技術の進化もあると思います。 モノの価値観は人それぞれなのであくまで私の主観。


ちょっととがった部分を切り取ってみただけなので、否定したいわけではもちろんありません。


ジュエリーの制作は気の遠くなるほどいくつもの工程が重ねられており、 進化や発展の中にやっぱり必ず人の手が欠かせないものとして存在しています。


宝石は石留めされるし、 リペアも一つ一つ丁寧に手作業で扱われていくわけで、ゴム切り、研磨…熟練の職人技が求められる手間でしかない工程ばかり。


でもその工程を経て、あの美しいネックレスやリングが完成するのです。



地球が生み出した色のついた石に価値を感じているのは人間くらいだというのは本当に面白いことです。


この美しすぎる魅惑の石ころに人々は取り憑かれ欲望をむき出しにし、 石ころ一つで争いが起き、国が滅び、誰かが呪われる。


黒い歴史があるからこそ輝きを放つ、影があるから光が輝く。


怪しげで魅力的な気の置けない存在、それが宝石。


動物はそんなものでお腹どころか何も満たされないので、 もちろん争いは起きません。

こんなことが起こるのはヒトという哺乳類の世界線だけ。

そんな想像をしているだけで、ときめいちゃうわけです。


男女関係なく身につけ、むしろ宗教的、儀式的な要素が強いものだからこそ、各国で形は違えど、共通した価値となり、守られる伝統であってほしいなと思っています。 (近年の金価格の高騰は尋常じゃないけれど。笑)







この宝石と貴金属の不変な素材が循環していて 心地いいエコシステムのようにずっと存在している。


そこにちょいとお邪魔させてもらって、自然から素材をお借りして、形にさせてもらっている。 それが私です。


そんなものづくりをしていきたいと考えています。


なんだかとりとめのない文章になってしまいましたが、


つまりは・・・ジュエリーって面白い。笑