スリランカとの出会い





iErté meets Serendipity.



ブランドディレクター兼デザイナーとして参加しているRURIは、宝石の産地などをブロックチェーンに記録することで、偽りのない品質証明と不平等な分配をなくすことを目指すブランドです。


2023年に初めて宝石を買い付けに行ったスリランカでの出会い。

観て、聴いて、感じたこと。





鉱山に行くことは夢でしたが、「いつかいきたいな」くらいにしか思っておらず、まさか今年、2023年に行くとも思っていなかったです。


スリランカという宝石の国に興味はあったものの、「興味もあるけど、毎日カレー味はちょっとなあ…」なんて思っていました。(超偏見です)


インドと近い国でスパイス王国だからって、今思えば愚かな無知でした。

だからこそ仕事として行くきっかけがあって本当にこの素晴らしい国に行けて感謝です。


スリランカ料理は、「何か入ってる!?」と思うほど中毒性すら感じさせる、超絶美味しいスパイス料理でした。


帰国してからここ数ヶ月(むしろ帰国以来ずっと)、Rubyさんのお宅で頂いた美味しい手料理の数々と濃いいミルクティーが恋しくてたまりません。


スリランカといえば、「セイロンティー」です。

紅茶の輸出量が世界トップの生産が盛んな国なので、もちろん現地でいただく紅茶は絶品。

暑い国なので、みなさん甘〜いミルクティーを好みます。


ところでRubyさんって誰?ですよね。

彼は現地でお世話になった宝石商で、「コロンボのルビーさん」で通じてしまうくらい、界隈で名の知れた方です。


Rubyさんは、コロンボで古くから続く宝石・宝飾品ビジネス「RUBY JEWELLERS」の4代目オーナー兼経営者です。






鉱山主、宝石収集家、宝石商の家系に生まれ、父、祖父、曾祖父は、いずれもRathnapura(ラートナプラ)、Balangoda(バランゴダ)、Colombo(コロンボ)で尊敬される宝石商でした。


「宝石の街」を意味するラートナプラとバランゴダは、スリランカの宝石鉱山の大半を占めています。


一緒にお会いしたラヴィさん(画像左)は、原石を美しい宝石に生まれ変わらせるカッター(研磨職人)で、現在は独立して、ルビーさんをはじめ、知人から数々の原石の研磨を任されている方です。


二人とも娘のように可愛がってくれて、よく食べさせてくれました。笑





滞在中も親戚の方々が集まる場所へ行けば、濃くて美味しいミルクティーをいただきながら、みんなで「こんな原石があの家から出た」、「この前仕入れた宝石を見てくれ!」(全て予想)なんて会話が繰り広げられていました。


家も近所に位置しているのか、宝石に釘付けになっている私の手を引き、「俺の自慢のコレクションだ!」と見せてくれたりもしました。


みなさんお家もとても立派です。





Rubyさんのお店はコロンボにあり、ほとんどのラトナプラとバランゴダ地域から宝石を調達しています。


私も実際同行させていただき、バザールとよばれる仕入れの現場に立ち会わせていただきました。


日本人というだけで、やはり金額が釣り上がってしまったりする状況だったので、いくつか注意も受けながら、その現場を撮影させていただいたりもしました。


比較的制限もなく、過剰なこともなく落ち着いてはいましたが、まだコロナも完全に安心ではないので、チラホラマスクをしている人もいます。


市場や鉱山へ行く際、特に人混みはマスクをしていた方がいいよと言われたので、つけたり外したりで過ごしていました。


仕入れに関しては、今回はRubyさんの自慢のコレクションの中から選ばせていただき、今回RURIのオンラインショップに掲載しています。


旅と呼んでもいいくらいにあまりに濃く素晴らしい滞在だったので、ひとつひとつ、スポットライトを当てて書いていきたいと思います。